オフィスの椅子のリサイクル

2019年06月05日

オフィスの椅子はどのようにリサイクルされるのでしょうか。中古市場で販売されるものもありますが、それもできなくなった椅子のリサイクル方法についてご説明します。

オフィスの椅子の主な構成要素はプラスチック、ウレタンのスポンジ、金属の3種類です。プラスチックとウレタンは、いずれも廃棄物の種類で言うと「廃プラスチック類」ですね。金属は「金属くず」に該当し、ステンレスも使われているかもしれませんが、 基本的には「鉄」でできています。

実は、足や軸の部分はもちろん、背もたれにも鉄が使われています(おそらくは強度を持たせるため)。写真の椅子は全体的にプラスチックでおおわれていますが、見た目以上に金属が使われています。そのため処理施設では破砕してバラバラにし、磁石の力や比重の差を用いるなどして、金属とプラスチックに機械選別しています。金属は売却、プラスチックはものによってマテリアル・サーマルリサイクル・埋立処分がされています。

メジャーヴィーナス・ジャパンの東京エコファクトリーは東京23区内にあり、大規模な破砕機を持っていません。そのため、一度圧縮して埼玉県にある破砕機がある工場に持ち込んでいます。

上記写真の椅子は、プレス機で圧縮され、小さな塊になってしまいます。こうすることで一度に大量輸送できるため、運搬効率が高まります。

このプレス機に椅子を投入し・・・

蓋をして圧縮します

そして小さく固まります。背もたれから金属がはみ出しているのが見えます。

実は、オフィス家具メーカーは以前より環境配慮の取組を行っています。パーツの交換や修理をしやすくしたり、資材の使用量を減らしたり、素材の種類を減らしてリサイクルしやすくしています。

  • たとえば、ITOKIさんののページの「Ecoプロダクト設計」を見てください。
しかし、手解体→マテリアルリサイクルしやすい設計をしても、人件費をかけるだけのメリットがなければ手解体されることはありません。リサイクルする素材の価格がもっと上昇するか、人件費が下がるかのいずれかです。もちろん委託する側(オフィス引っ越しの発注者など)がその分の費用負担することもできますが、なかなか難しいでしょう。

石油資源が枯渇すると素材価格は上がりますが、それを待つわけにはいきません。その前に規制措置などによりプラスチック素材の価格をコントロールすることが必要なのかもしれません。