混合廃棄物

2019年07月26日

こんごうはいきぶつ、と読む。混廃(こんぱい)、と言われることもある。

複数の種類の廃棄物が混合している場合であって、種類ごとに分けることが難しい(一体不可分)のものを「混合廃棄物」「混廃(こんぱい)」と言うことがあります。法律上の定義はありませんが、「建設工事から生ずる廃棄物の適正処理について 環廃産第110329004号 平成23年3月30日」では、「建設混合廃棄物」について2か所で定義しています。

  • 「建設混合廃棄物」とは、建設廃棄物であって安定型産業廃棄物とそれ以外の廃棄物(木くず、紙くず等)が混在しているものをいう。
  • 建設工事から発生する廃棄物で、安定型産業廃棄物(廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものを除く。)及び陶磁器くず、がれき類等)とそれ以外の廃棄物(木くず、紙くず等)が混在しているものを建設混合廃棄物という。

また、建設業団体が推奨する建設系の紙マニフェストには、「混合(安定型のみ)」や「混合(管理型含む)」という選択項目があります。建設系マニフェストは広く普及しているため、事実上公認されていると言っていいでしょう。

さらに「電子マニフェストシステム 各種コード表」では、電子マニフェストの登録のための廃棄物分類コードを設定しています。そこでは、「一体不可分の産業廃棄物」として、

  建設混合廃棄物、安定型建設混合廃棄物、管理型建設混合廃棄物、新築系混合廃棄物、解体系混合廃棄物、安定型混合廃棄物、管理型混合廃棄物

のコードが用意されています。電子マニフェストは国の制度ですので、これらの種類の混合廃棄物があることについては、事実上国のオーソライズがあるとみてよいでしょう。

含まれるものを確認しましょう

混合廃棄物について明確な基準があるわけではありません。許可証にもこのような表現がされていることは少ないため、契約書に記載する場合は、実際に含まれる産業廃棄物を、通常の20種類から抜き出して「建設混合廃棄物(木くず、紙くず、繊維くず、廃プラ、金属くず、がれき類、ガラス陶磁器くず)」などと付記するか、含まれる種類の許可を受けているかを確認したほうが良いでしょう。

建設系廃棄物マニフェストのしくみ」でも、記載要領として「混合廃棄物の場合は「混合」の番号に○印をつけ、数量を記入するとともに、含まれる品目の番号にも○印をつける(個別の数量記載は不要)。 」と説明されています。

「混合廃棄物」の一言で終わらせずに、中身もしっかりと把握しておくことが望まれます。


こちらの記事もおすすめ

過積載

2020年12月24日

最大積載量を超える量の荷物を車両に載せること。法令違反であり、車両のバランスを崩しやすく、ブレーキも聞きにくくなるため事故を起こすリスクが高まりますし、車両や道路への負荷も高まります。

ガス切り

2020年12月23日

がすぎり、と言う。ガス切断(がすせつだん)、ガス溶断(がすようだん)ともいう。

過剰保管

2020年12月16日

適正な量を超えて保管している状況を指す言葉と思われますが、明確な定義はありません。保管基準に定める上限を超えている場合には過剰保管と言うべきかもしれませんが、法律用語ではありません。そのため、保管基準違反と過剰保管、過剰保管と不法投棄の違いは明確ではなく、現場の実態に照らしても判別することが難しいことがあります。

看板

2020年12月15日

看板とは、廃棄物処理法の条文で使用される用語ではありませんが、保管基準により設置が義務付けられた“掲示板”(けいじばん)を指していることが多いようです。許可の看板、保管場所の看板、置き場の看板、のように使われることがあります。なお、「置き場」も法律用語ではありません。

処理困難通知とは

2020年12月09日

処理困難通知を簡単に説明すると、処理業者が排出事業者に「処理ができなくなったので、もう廃棄物を持ってこないでください」と伝えるものです。通知を受けた排出事業者は、委託停止はもちろん、現状を把握し、環境上の問題がある場合は対策を講じて、その結果を都道府県知事に報告しなければなりません。

現地確認/実地確認の実施、または処理状況の確認は、排出事業者の注意義務として委託基準に含まれています(注意義務については、こちらの記事をご参照ください)。記事にもある通り、処理状況は実地に確認する方法を筆頭に、公開情報の確認などが推奨されています。しかし、それで本当に、適正処理される確証が持てるのでしょうか?毎年現地確認しておけばよいというのは、環境省と都道府県職員と排出事業者がお互いに作り出した、何の根拠もない共同幻想かもしれません。