産業廃棄物の中の鉄のリサイクル

2019年07月23日

今回は、弊社東京エコファクトリーがワンストップで「有価物・金属リサイクル」と「廃棄物リサイクル」を行うことで得られる最大のメリットのひとつ、"産業廃棄物として搬入される金属くずの再生"についてご説明します。

弊社では、選別などの作業を必要としない、付着の少ない金属くずに関しては買い取りを行っていますが、産業廃棄物として搬入される混合物のなかにも金属くずが入っていることがあります。

この金属くずを確実にリサイクルできるように、受け入れた廃棄物から選別を行っています。

ただ、ひとえに「金属くず」といっても鉄やステンレス、アルミ等ありますので、今回は鉄スクラップについて説明します。

産業廃棄物として搬入される混合物の中の金属くずは、事務所の移転などで出るオフィス什器や、建設現場から出てきた鉄製の建築資材や厨房の流し台等、多岐にわたります。

これらを、重量物は重機等を用いながらも、主に人の手で鉄スクラップを選り分けていきます。

この際、鉄とそれ以外の金属くずを判断するのは、原始的ですが「磁石」です。

選別後の鉄スクラップ
選別後の鉄スクラップ

その後、選り分け集めた鉄スクラップを集めて、産業廃棄物の受入ヤードから鉄くずの処理ヤードへ運び、他の買取した鉄スクラップ(1か月に何千トンも扱います)と一緒にギロチンシャーにかけて切断処理を行います。

ギロチンシャーと加工後の鉄スクラップ
ギロチンシャーと加工後の鉄スクラップ

上記写真のように切断処理された鉄スクラップは、国内の鉄鋼メーカーへ売却、もしくは海外へ輸出されていきます。

このように廃棄物から選別された鉄スクラップと、有価物として市中発生する鉄スクラップを含めて、ここ数年我が国では約2500万トン/年から3000万トン/年が取り扱われ、その約8割が「電炉」メーカーにてリサイクルされています。

鉄鋼の製造方法には鉄鉱石などを原料とする「高炉」と鉄スクラップを原料とする「電炉」があり、電炉のシェアは約2割を占めているなど(2018年度)、鉄鋼業は資源循環の仕組みが比較的整っている業態でもあります。

ただし、鉄スクラップの市中発生は景気に大きく左右されるため、鉄スクラップのみを扱っていては売上の変動が激しく、安定的な経営が難しいという課題もあります。

しかし、産業廃棄物と鉄スクラップをワンストップで処理することで、鉄スクラップ単体では得られない安定的な収入を産廃処理によって得られます。一方、産業廃棄物の専業であるよりもリサイクルの選択肢が広がり、鉄スクラップ業のノウハウと取引ルートを活用できるという面もあります。

こうして産業廃棄物から金属くずを選別し効率的にリサイクルすることは、環境・社会的意義があるだけでなく、企業としても収益に寄与するものでもあります。そのため、どんどん鉄スクラップの選別をしてっこう、ということで、また次回、よろしくお願いします

参照

(担当:メジャーヴィーナス・ジャパン株式会社 東京エコファクトリー 田中慎也)