産業廃棄物と一般廃棄物の区分

2019年07月22日

産業廃棄物と一般廃棄物の区分について、基本から解説しているサイトがあまりありません(行政関係を除く)。そこで、入門から上級に至るまでの内容をまとめたページを作成します。

議題は広く、深く掘り下がりますので、少しずつコンテンツを追加していきます。

基本事項

上記図の通り、廃棄物には大きく分けて「産業廃棄物」と「一般廃棄物」があります。判断にあたっては、はじめに①産業廃棄物に該当するかどうかを判断します。そして②産業廃棄物に該当しない物(=産業廃棄物以外の廃棄物)は、すべて一般廃棄物に分類されます。

①産業廃棄物は、「事業活動に伴って生じた」&「20種類に該当する」の2つの条件を同時に満たした廃棄物です。

②産業廃棄物の2つの条件の片方でも満たしていない廃棄物は、産業廃棄物ではない=一般廃棄物となります。

下記の左表は、20種類の概要、右表はその中でも排出業種が限定されている13~19の詳細です。

産業廃棄物の20種類の概要
産業廃棄物の20種類の概要
排出される業種が限定されている産業廃棄物
排出される業種が限定されている産業廃棄物

特別管理産業/一般廃棄物

特別管理産業廃棄物と特別管理一般廃棄物については、こちらをご覧ください。


その他、産業廃棄物と一般廃棄物の区分については、下記のサイトが比較的よくまとまっています。

CASE STUDY


事例

「弁当ガラ」とは、プラスチック容器に入った弁当を食べた後に残った容器のことですが、これは一般廃棄物なのでしょうか、産業廃棄物なのでしょうか。同様の疑問を、ペットボトルやお菓子等の飲食用の容器類について持たれた方もいらっしゃるでしょう。

プラスチック容器は、産業廃棄物の20種類の一つ「廃プラスチック類」に該当することは確かです。問題は、「事業活動に伴って生じた」のかどうかの判断です。

〔一般廃棄物とする解釈〕昼食時や休憩時の飲食は、事業活動を行っていなくても、個人が生活するうえで当然に行われることです。したがって、事業活動は伴っていないので一般廃棄物であるという解釈をすることができます。

〔産業廃棄物とする解釈〕事業活動を行うために雇用した従業員が、法定の休憩時間内や就業中に、勤務事業場で飲食した行為は、事業活動に伴って行われたので産業廃棄物であると解釈することもできるでしょう。そもそも、その事業活動がなければ、その事業場から廃棄物が排出されることもありません。

検討

どちらが正解か、またはいずれも正解かについては、様々な解釈が存在します。自治体によって運用・解釈実態が異なるにも関わらず、それが表立って問題になったこともありません。そのため、現時点でどの解釈が正解であるかを断定することはできません。解釈をめぐって裁判でも起これば確定するのかもしれませんが、その可能性はほぼないでしょう。 どちらの解釈になっても通常はそれほど無理なく対応できるからです。

したがって、会社としての解釈を無理に統一して全社対応マニュアルなどを作るより、地元の自治体の解釈にしたがった方が安全かつ現実的だと思います。

ただし、"厳密には" 以下のようなケースについては個別で判断すべきでしょう。

  • 事業活動に伴っている
  • 会議や来客で、食品や飲料が配布された場合
  • イベントやショールームで来場者が捨てた場合
  • 取引先から受領した手土産を飲食した場合
  • 熱中症対策で飲料などが支給された場合
  • 販売事業(=事業活動)に伴っている
  • 社員食堂や売店のゴミ箱に投入された場合
  • 自動販売機に併設された空容器回収ボックスに投入されたペットボトル(これについても一般廃棄物と解釈する自治体は存在しますが、ほとんどの場合ベンダーが回収しますので、お任せすればよいでしょう)
  • 事業活動に伴っていない
  • 会社と直接関係がない任意の会合、サークル活動で飲食した場合
  • 社員寮で排出された場合
  • 個人的なギフトによるもの(義理チョコ等は別かもしれませんが)