地域循環共生圏とは?

2020年02月04日

資源循環にかかわる仕事をしていると、循環というキーワードが気になります。そこへさらに、このところ流行りの「地域」や「共生」という言葉がセットになっているのですから、興味を持った方も多いはずです。しかし、イマイチなんだかよく分からないのではないでしょうか?

環境省のこのページでは、地域循環共生圏について以下のように様々な説明をしています。

  • 国際な潮流や複雑化する環境・経済・社会の課題を踏まえ、複数の課題の統合的な解決というSDGsの考え方も活用
  • 各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方
  • 農山漁村も都市も活かす、我が国の地域の活力を最大限に発揮する構想であり、その創造によりSDGsやSociety5.0の実現にもつながる
  •  「地域循環共生圏」の創造による持続可能な地域づくりを通じて、環境で地方を元気にするとともに、持続可能な循環共生型の社会を構築していきます。

以下のように、さらに詳しい概念図もあります。今流行りのキーワードを、KJ法でグルーピングしたうえで、全部トッピングしたのでしょうか、なかなかに盛りだくさんのメニューです。

図をクリックするとリンク先へ行きます。

最近では、なかなか「地域循環共生圏」の知名度が上がらないため、

  • ローカルSDGsとしての「地域循環共生圏」 

という表現を使って普及・啓発されています。SDGsとは少しズレがありますが、内容もイメージしやすいですし、覚えやすくてよいと思います。

資源循環??

ここまでお読みいただくとお分かりかもしれませんが、廃棄物等の資源循環についてはほとんど取り上げられていません。むしろ、地域が自立していくために、地域内・地域間で自然、人材、資金、資源、エネルギーなどを循環、補完、支えあうことを指して地域+循環+共生、と表現しているようです。地域経済の問題として説明されることもあります。

しかし、改めて言うまでもなく、処理・リサイクル業者は地域社会の資源、経済循環において重要な役割を担っています。実際、処理業者は地元密着型のビジネスであるという自覚を持っていて、事業規模の割には地元との関わりや、地域活動を積極的に行っているところが多いようです。

したがって、一般の企業、工場などが自社のSDGs経営の一環として、「ローカルSDGs≒地域循環共生圏 」というコンセプトの下で何らかの役割を果たそうとするならば、地元の処理・リサイクル業者はパートナーとして適していることも少なくないはずです。

他にも

なお、類似のコンセプトとして内閣府の地方創生推進事務局では、「環境モデル都市・環境未来都市・SDGs未来都市」を掲げています。こちらは、“都市”ですのでターゲットとする地域が違うのでしょうか。また、3つの「~都市」はそれぞれが少しずつ意味が違うようです。

他にも環境省の地域循環共生圏のページから「関係省庁の関連サイト」として農林水産省の環境政策のページにもリンクがあります。ここを見ると、農水省と環境省がこの分野で関わりが深いことが分かります。

各省庁から類似のテーマがあがってくるのは悪くはないですが、どこかで統一的に取り組めるような組織を作っていただくと、より良いのではないかと思います。

  • 関連リンク

地域循環共生圏ポータルサイト

環境モデル都市・環境未来都市・SDGs未来都市等の取組みについて

農林水産業 × 環境・技術 × SDGs