Reduce Reuseの進め方 その3

2020年01月20日

2Rの進め方として、前回はエコラベルを参考にできるとご紹介しました。しかし、実施にあたって費用が発生する場合には、コスト削減効果を把握してから採用の是非を判断することになるでしょう。

例を挙げて考えてみましょう。これまで廃棄していた資材を、洗浄機などを入れて再利用する場合、どのようにコスト比較したらよいでしょうか。ビフォーアフターで、増減するコストを洗い出してみます。

増えるコスト=洗浄機の減価償却費・洗浄機のランニングコスト(電気、人件費他)

減るコスト=資材の新規購入費用・資材の廃棄費用

増えるコストは、変化が目に見えますので比較的わかりやすいでしょう。減るコストとして挙げられる「資材の廃棄費用」の削減も、すぐに把握できます。

問題は「資材の新規購入費用」です。社内の業務フローの最上流に位置するため、資材の購買部門と廃棄部門とは普段ほとんど交流がないかもしれません。さらに、新規購入した資材を工程内で加工などしている場合は、その分のコストも加味しなければなりませんので、工程を管理する部門とも話さないといけません。

他にも、2R推進の取組みとして、高価でも長持ちする資材を購入していることもあります。この場合、廃棄数量が削減できていることだけでなく、逆に変更した資材の廃棄が困難で処理単価が上がるかもしれません。

つまり、工程全体でモノの流れと、それぞれのタイミングで生じているコストを把握したうえで、コスト比較をするべきなのです。むしろ順序が逆で、工程全体を俯瞰し、どこにコストがかかっているかを把握したうえで、検討すべきポイントの優先順位を決めるべきかもしれません。

例えば、廃棄にかかる費用、電気・ガスなどのエネルギーは、ユーティリティーとして一括管理されてきました。しかし実際は各工程・作業で使用され、製品、工程によって変化するのですから、丁寧なコスト把握をするには不十分です。

MFCA

簡単な検討であれば、上記の考え方を元に計算をすればよいのですが、 このような考え方を体系化した、MFCA(Material Flow Cost Accounting)という手法があります。対象となる事業所・業種によって、MFCAを行う範囲、どの程度まで細かく管理するか、常時行うのか、コンサルを使うのか、などを検討しなければなりません。

手法はISO、JIS化が行われ、経済産業省が実証事業などを行っています。しかし、この通りにフロー・データの作成を行うと大変な労力がかかりますので、あまり広くは普及していませんし、ウェブ上の資料も多くありません。とはいえ、2Rを進めるための考え方として有効ですので、MFCA関連の書籍なども参考になるはずです。