特別管理産業廃棄物

2019年09月09日

とっかん、とっかんぶつ、とっかんさんぱい、とも言われます。

産業廃棄物と一般廃棄物の中には、特別管理産業廃棄物と特別管理一般廃棄物という区分があります。許可制度の仕組みを見ると、“普通の”産業廃棄物と特別管理産業廃棄物は全く独立しているようです。しかし、条文上は特別管理産業廃棄物は普通の産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性があるものについて、特別な管理を要するものとして廃棄物処理法施行令第2条の4で列挙されています 。特別管理一般廃棄物を排出される事業者さんはほとんどありませんので、ここでは特別管理産業廃棄物だけをご説明します。

特別管理産業廃棄物の種類

特別管理産業廃棄物の中にもいくつかタイプがあります。法令の表現とは少し異なりますが、以下のような分け方が理解しやすいでしょう。

  • 液状の物:引火性廃油(目安:引火点70度未満)、強廃酸(pH2以下)、強廃アルカリ(pH12.5以上)
  • 感染性廃棄物:感染性廃棄物処理マニュアルで詳細説明がありますが、医療行為で使用された物はほぼすべてが感染性産業廃棄物として扱われています。
  • 有害性がある物①:PCBやアスベストが少しでも含まれるもの(基準値はありますが、非常に厳しいです)
  • 有害性がある物②:重金属や化学物質が「基準値」以上含まれ、「特定の施設から排出」されるもの。

特に上記の「有害性がある物② 」については、「基準値」と「特定の施設から排出」の両方に該当する場合に限って特別管理産業廃棄物となります。基準値だけを判断基準にしていることがありますが、その必要はありません。どちらかが該当しない場合は、少量or濃度が低いために、処理業者で“普通の”産業廃棄物と同じように処理できていれば問題は起きない、という想定をしているのでしょう。その場合でも、WDSなどで「適正処理に必要な情報」の提供は必要ですし、「基準値」を超えている場合は念のため特別管理産業廃棄物と同等品として処理するのが望ましい方法です。

特別管理産業廃棄物の規制概要

特別管理産業廃棄物の排出事業者には、普通の産業廃棄物に加えて下記のような規制が追加になります。

  • 特別管理産業廃棄物の保管基準を順守(掲示板への記載、他の物との混合をしないように区分けするなど、種類によって違う)
  • 特別管理産業廃棄物管理責任者(有資格者)を選任
  • 特別管理産業廃棄物の収集運搬業、処分業の許可業者に処理委託
  • 処理委託契約書には、委託する廃棄物の種類を特別管理産業廃棄物として記載、WDS等にも適切に記載
  • マニフェストには特別管理産業廃棄物として記載
  • マニフェストB2、D票の返送期限が60日と短い(通常90日)

特別管理産業廃棄物の諸規定の詳細

以上ご紹介した基準値等の詳細については、環境省のウェブページ「特別管理廃棄物規制の概要」をご覧ください。特別管理産業廃棄物は、基準が複雑であることもあり、他のどのサイトよりも環境省のこのページが詳しく正確です。