サーマルリサイクル

2019年07月30日

日本国内では、リサイクル方法の優先順位として①マテリアルリサイクル、②ケミカルリサイクル、③サーマルリサイクルの順で挙げられてきました。

①はもともとの素材を活かして再利用する方法です。プラスチック、金属、ガラス、古紙などを、素材の性質を変えずに、同種の製品に再加工して利用します。

②のケミカルリサイクルは、素材を化学的に分解して利用する方法です。分解、合成して新たに化学品などとして使用される場合はマテリアルリサイクルに近いといえます。一方、脱酸材のような用途の場合は、結果的に燃焼された場合と大きく変わらないため、サーマルリサイクルに近い位置づけです。

③は燃焼により生ずる熱を利用する方法です。温室効果ガスの排出抑制をしなければならないことを踏まえると、燃焼をリサイクルに含めるべきかどうかについては議論があります。国際的には、リサイクルとは呼ばずにサーマルリカバリー、熱回収という表現とし、推奨していないことが多いようです。

なお、サーマルリサイクルについての定量化された定義はなく、廃棄物処理法の「熱回収認定」制度の認定を受けていなくても、サーマルリサイクルを行っているとPRできます。その意味でも、サーマルリサイクルという手法の根拠や信頼性に疑問が生じていると言っていいでしょう。

eicネットのサーマルリサイクル解説ページ:同様の説明がある。関連リンクにマテリアルリサイクルなどもある。

平成22年の環境白書の語句説明ページより:白書は毎年出されているが、この年の白書では語句説明のページがある。詳しくはないが、コンパクトに説明されている。

Wikipedeia:サーマルリサイクルの用語解説だが、リサイクルの意義や環境負荷についての論点も提示されている。